慢性腰痛・背部痛み・頭痛
【年代・性別】
40代前半 男性
【主訴】
慢性腰痛
激しい背部痛み
頭痛
【既往歴】
特になし
【来院に至った経緯】
中国国籍外資系会社の勤務。仕事がら、国内外出張で長時間移動することが多い。同じ姿勢をとることが多く背中の張りを感じ及び腰回りの筋肉が緊張してきて痛む。又長い時間移動で歩くため下半身の疲労を感じることも多い。初回来院の前日には、突然胸部背面の脊椎に激しい痛みがあり深呼吸しても痛む。あまり感じたことのない痛みと症状だったので心配する。疲労が極度に重なってくると ズキズキとした頭痛もある。もともと知り合いのため、第一選択しとして当院来院される。
【初診の状態】
左仙腸関節の可動制限と浮腫
右上部頸椎にスポンジ状の浮腫
後頭下筋の緊張
腰背部起立筋緊張
【所見】
頸部
ROM制限無し
腰部
ROM制限無し
SLR(-・-)
【体表温度検査】
S2、L5、T4、C1
【視診】
左短下肢
右耳介上方
左腰部起立筋の膨隆
【静的触診】
左仙骨翼浮腫
左起立筋 L1~S3まで緊張
【動的触診】
左仙腸関節、L5、T4、C1
【レントゲン評価】
C1ポステリア・ポンティクル
頚部前弯カーブの減少
L5椎間板 D2~D3
【リスティング】
P-L、C1ASR
【来院日】 計9回
R5.11/7・11/8・R6.1/15・3/16・5/3・7/17・9/24・11/18・12/15 計9回
【経過と内容】
腰部の椎間板がD2~D3レベルの慢性度合だったため、週2回のケアを提案したが、仕事の都合もあり不定期ケアからスタートすることにした。
初診の次の日(2回目のアジャストメント)には、主訴の背部痛と息苦しさは軽減。起立筋下部の筋緊張もかなり減ってきた。
18週目(4回目のアジャストメント)には、背部痛全く感じなくなる。筋緊張からくる一過性の疼痛だったように思われる。慢性腰痛のケアに移行する。
38週目(6回目のアジャストメント)には、腰痛、頚の付け根のつっぱり感がなくなり、頭痛がしなくなってきた。
59週目(8回目のアジャストメント) 2か月1ごとのメンテナンスでも、日常生活問題なく過ごせてきた。引き続き経過観察して継続していきます。
【考察】
今回のケースでは自律神経にもとずいた症状より急性症状をメインに始めは筋骨格系にしぼりアプローチを開始した。
来院のきっかけとなった背部痛の急性症状は、寝違えなどの一過性の筋緊張の痛みと考察。
長時間同じ姿勢をしなければならない移動手段や長い時間歩くことなどにより下半身の疲労や椎間板にたいするダメージがかかりつづけ慢性腰痛が発症したと考察。
慢性的に骨盤サブラクセーションをおこしていたようである。
時々ある頭痛は、自律神経の乱れが原因だったと考察。
交感神経が過剰に働き、常に緊張状態が続きそのような状態が続くと筋肉は過緊張となりやすい。交感神経が優位になっているときに起こる緊張性の頭痛である。
慢性腰痛や頭痛など、症状が改善されずにいたがサブラクセーションをとり除くことで症状が根本から解消していった。
しっかりとした検査によってサブラクセーションを特定し、体の情報を脳へ届けることが何より大切だと分かる症例であり、あらためて土台である骨盤部の重要性が分かる症例である。